2024/8/20

読書感想文の指導

お疲れ様です。洲脇です。
夏期講習期間の小学生国語は読書感想文の指導になりました。
一人一人が考えた作文に書くキーワードを深掘りして、文の量を増やすことで、よりよいものを作りました。みんな自分の言葉を考えることに苦戦していましたが、授業中は精一杯考え抜いてくれました。
 
このブログでも簡単な深掘りについて説明していきたいと思います。
たとえば、小学生に夢を聞いたとき
「本が好きだから本屋になりたい」と答える子がいたとします。これだけだとすぐに終わって味気ないのと、字数が足りません。洲脇ならこのように直します。
 
私は14歳のころに『モンスターハンター』という本に出会いました。当時の中学生の多くがやっていたゲームを書籍化したもので、小中学生向けのものであったと思います。そのころまで本を読むということは目で字を追うだけで、内容は対して興味がなかった私にとっては衝撃でした。ボタンを押せば倒せると思っていたモンスターが、本の世界で私に牙を向けたのです。大袈裟な表現ですが、読んでいた私にはそれくらいの驚きと感動がありました。油断をすると大怪我をし、生活できなくなる登場人物たちや、過酷な現実が迫ってくる恐怖。今まで没頭して本を読んでこなかったことに後悔を覚えました。そしてそこからは本の魅力に憑りつかれたかのように、様々なジャンルの本を読み漁りました。一冊一冊の本の中には様々な世界があり、それを読めば、疑似体験ができるような感覚が得られました。また、行間にある登場人物や世界の情景や感情を想像できるようになり、より深く本の世界に浸れるようになりました。このような経験から、本の魅力をだれかに伝えたい気持ちを持つようになり、本に関わる仕事をしたいと思いました。
 
 
と10分くらいで文章を考えてみました。
ここから内容に厚みを持たせたり、違和感のある部分を修正したりしていきます。
コツとしては
①本が好きになったきっかけを書く(くわしい経緯なども)
②自分の経験を通しての感情をくわしく書く
③その経験を通して、どのような気持ちから本屋になりたくなったのかを書く
の3つになります。
 
内容が薄くなるので最終手段になりますが、裏技として作品や当時の背景について書くと字数の調整も可能です。