2023/11/24
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小学校で習う漢字 |
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お疲れ様です。洲脇です。 秋らしい風の強さがやってきました。 駐車場の自転車がなぎ倒されないか心配になります。 今回は小学校で習う漢字について話していこうかな、と思います。 私は小学3年生のときに、いわゆる「ゆとり教育」が始まった世代です。 小学4年生で都道府県の漢字を全て覚えるなど、当時と比べるとやや難しくなった気がします。 (単純に当時の私が覚えていないだけかもしれませんが……) 我々、保護者世代からすると 「漢字なんて暗記するだけでしょ。努力の問題」と一蹴されるかもしれませんが、苦手な生徒も増えてきていると実感します。 漢字の苦手な生徒の特徴は ①読書量が少なく、語彙力がない。 ②漢字を絵のようにイメージで覚え、部首の意味や組み合わせが分かっていない。 ③漢字の書き取りが作業になっている。 子どもの見えている世界は限定的です。自分の興味を持ったものにはのめり込むことができますが、ほとんどの子どもの視野は広くありません。漢字を覚えようにも、普段使わない言葉を漢字に変換することができません。 「コウシュウ電話」と言われても、昨今の小学生の身近にないものなので「公衆電話」となかなか答えられないのです。彼らは「学校の友達」、「家庭」、「その他」のコミュニティに属していますが、同年代と話すための「話し言葉」があれば十分なので、新しい言葉を学ぶ意欲も低くなりがちです。 また、漢字の部首に意味があるということにも気づいていないことが多いです。 「こおり」は水が固まったものなので「氷」と簡単に変換すればいいのですが、形のイメージだけで覚えている生徒は「永」と間違えたりします。 そのため漢字の練習は、同じ文字を何度も写すだけの苦行になり、書いているときに「この部首と漢字を組み合わせるとこんな漢字になるのか」と思うことや、「この言葉はどんなときに使うのか」と考えることもないので忘れやすくなります。 実際に漢字を覚えるのはとても大変なことです。 小学校で習う漢字だけで1000字は超え、使い方を含めると何倍にも覚えることが増えます。 イメージだけで乗り越えるのは無理な話です。 普段の会話で今まで使わなかった語彙を混ぜてみたり、部首を改めて覚えたり、書く以外のアプローチからも勉強してみてください。 |
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