2024/6/14

毎日が人生の分岐点(4)

こんにちは。塾長の梶谷です。
先日、講演会に行ってきました。
講演者は不登校や引きこもりの若者の更生に20年間かかわり続けている方でした。その実体験をリアルにお話くださいましたので、ブログでご報告いたします。
 
若者たちは北海道・沖縄で共同で農業を行い、収穫したコメやトウモロコシを売って稼ぎます。
育て収穫したお米の名前は「もうひきこもる米」だそうです(笑)
身の回りの仕事も各自、与えられ分担して共同生活を行い寝食を共にします。
 
その生活の中で今まで気が付かなかった他者をより深く理解するようになります。他者をより理解するということは同時に自分をより深く理解することにつながります。「やる気が出ない」「死にたい」など無気力だった若者に生きる元気がよみがえってくるそうです。
 
お話を聴いている間、恥ずかしながら何度も涙が流れてきて仕方ありませんでした。一番印象に残った話は、「赤ちゃんが立つ話」です。赤ちゃんは立つまでに何度も失敗を繰り返しますね。でも凝りもせず、悩みもせず、人のせいにもせず、すぐにまた立ち上がろうとします。そして少しづつ立ち方を覚え、やがて一人で立てるようになります。
 
でも多くの人はいつからか挑戦をしなくなります。やっても一回失敗したらもうあきらめたりします。やる前にいっぱい知識をスマホから収集し、失敗する不安や恐れから逃れようとします。そしてやりもせず自分の都合の良い情報を集め、わかった気になります。でも生きる実感や人とのつながりを感じられず、心身の不調を訴える人が増え続けています。
 
不登校や引きこもる人ほど、人や周りの目を過度に気にするそうです。そして生きる実感もなくゲーム・スマホ依存で動けなくなっているそうです。「失敗すること、手探りで人生を生きること、体当たりで生きること、痛い目にあうこと」も今の人には時には必要ではないかと感じました。
 
皆さんはどう思われますか?
では、また。