2024/9/20

毎日が人生の分岐点(6)

こんにちは、塾長の梶谷です。
 
今日は「今、小中学生英語で何が起きているのか?」について詳しくお話します。
この情報は小中学生のお子さまをお持ちに保護者にとってとても貴重な情報ですので、ご近所・お知り合いにぜひシェアしていただけたら嬉しいです。
 
文科省が2023年7月に発表した中学生の英語の4技能(聞く・読む・書く・話す)の結果はショッキングなものでした。
 
英語(聞くこと)平均正答率58.9%(2023年度)―68.3%(2019年度) 9.4%ダウン

英語(読むこと)平均正答率51.7%(2023年度)―56.2%(2019年度) 4.5%ダウン

英語(書くこと)平均正答率24.1%(2023年度)―46.4%(2019年度) 22.3%ダウン

英語(話すこと)平均正答率12.4%(2023年度)―30.8%(2019年度) 18.4%ダウン
 
特に「書くこと」と「話すこと」の点数が大きく下がり、英語が「書けない・話せない」という中学生が大幅に増加ています。
では、なぜこのような事態になってしまっているのか?
その原因を私なりに述べてみたいと思います。その原因は「英単語と英文法の量が大幅アップしたこと」によります。
具体的に英単語から説明していきます。旧課程中学卒業までに習う英単語は約1300語でした。改定後(小学生英語が教科になってから)は約2500語になりました。
 
なんと改定前に比べておよそ2倍の英単語を覚えなくてはならなくなりました。
 
文法も改定後は中1で習っていた文法は小5・6で、中2で習っていた文法は中1に・・・とすべて前倒して学習するようになり、良・質とも難しくなりました。
 
そして、なかなか表には出てこない大きな問題が1つあります。それは小学校の先生は英語を教える専門家ではないということです。
新課程になって英語を教科として指導せざるを得なくなった先生がほとんどです。
問題点はその小学生の先生が英語の土台となる英単語(基本700語)と英文法(be動詞・一般動詞)を指導している点です。
基本英単語が「読めない」「書けない」し、be動詞と一般動詞の区別がつかない生徒が多いのは当然です。
 
サブスリーでは中1の春から入塾した生徒(学校以外では英語を習っていない)に簡単な英語の質問をします。
 
①three
②Thank you very much.
 
この二つを読んで意味を答えてもらいます。
2つとも正解する生徒は約50%です。
 
2年間(小5・6)英語を学習して膨大な時間を費やしてもこの基本単語・文章すら習得していない生徒が半分います。
そして、もちろんお分かりだと思いますが、基本単語・文法を身に着けていない生徒は土台がないので、高校生まで英語が苦手・嫌いになります。
もちろん高校入試・大学入試も圧倒的に不利です!
 
では、どうすればこのような「悲劇」から逃れることが出来るでしょうか?
この対策については、次回に詳しくお話いたします。
楽しみにお待ちください。