2024/9/30

毎日が人生の分岐点(8)

こんにちは。塾長の梶谷です。
 
突然ですが、「ゲシュタルトの祈り」を知っていますか?
 
「祈り」というと何か宗教のようですがそうではありません。
ドイツの精神科医のフレデリック・パールズが作った詩で、人間関係で悩む人々の救いの詩として長い間、世界中で支持されてきました。
 

私は私のことをする、あなたはあなたのことをする

私はあなたの期待に沿うためにこの世にいるのではない

あなたは私の期待に沿うためにこの世にいるのではない

あなたはあなた、私は私

それでもしお互いが偶然出会うなら、すばらしい

そうならないなら、しかたない

親子関係、友人関係、上司部下、恋愛関係など、人間の悩みのほとんどは人間関係の悩みです。
 
「こんなにしてあげてるのにどうして答えてくれないの・わかってくれないの」
 
「あの人はなぜあんなこと言うの」
 
「なぜあの人はあんなに私に反抗的なの」
 
こんなことを何度も考えては悲しみ、怒り、傷つけ合う経験は誰にでもあると思います。
 
 
この詩は誰もが悩む人と人との関係にヒントを与えてくれると思います。
 
「私は私。あなたはあなた。」
「私とあなたは違うし、相手の期待に応えるためお互いに生きてるわけじゃない」
 
どんなに近い関係(親子・恋人・親友など)でも同じ人間はいません。
 
頭ではわかっているけど、近い関係ほど期待してしまい、そうならない場合、悲しみ、怒り、傷つけ合うのが人間です。
 
 
でも、「こう考えたらどうでしょうか」とこの詩は語りかけてきます。
 
 
それでも、もし、偶然、出会える(分かり合える・心が触れ合う)ならそれは素晴らしいことだ。
 
出会えなくても(分かり合えなくても・心が触れ合わなくても)それはむしろ普通で、仕方のないことだ。
 
私は、一人の未熟な人間なので、今でも人間関係に悩んだときはこの詩を思い出し、声に出して読むときがあります。
 
そうすると不思議にスーッと心が穏やかになってきます。
 
皆さんも、人間関係に悩んだときは、ぜひ、声に出して朗読してみてください。
 
人との適切な距離感をつかむきっかけになるかもしれません。
 
 
気持ちもスーッとします。
 
お試しあれ!